2023年12月19日
先日、新聞の地元紙で「国立がん研 患者向け冊子作る」という記事を拝見しました。
抗がん剤などで、脱毛してしまい、患者様がウィッグを必要とする場面や
そのあとのサポートが必要だという事について、当事者以外の方々が知り、
予防や対処方法、家族や友人がその状態になったときの支援などを考えるきっかけになることは、とても良いことだと思います。
ただ、記事を読むと
まだまだ、私達がんサポート美容師(資格名:薬剤性脱毛サポート美容師)をはじめとした、がんサポートをしている美容師に対しての、間違った情報や考え方があるなと、認めざるを得ませんでした。
リーフレットには
医療用ウィッグについて、
「髪形と値段をチェックすればよい」
「どんなウィッグでもOK」
「まずはほどほどのウィッグで試してみる」
など、間違った情報がたくさん載っていました。
この3つを解説するだけでも、例えば
ウィッグは値段と髪形だけで選ばず、
治療前のご自分の髪質となるべく違わない髪質を選んだほうが
印象にギャップが少なく違和感が軽減されます。
また、ご自身に合わせた調整のカットは必須です。
カットなし、または、頭の大きさに合わせた調節なしでの着用は
見た目の違和感があるばかりでなく、フィット感や肌触りなど
不快感が出て、日常生活に支障が出るばかりではなく
治療が始まり、皮膚が敏感になったときに着用したくないなどが出てしまい
外出がおっくうになったり、よくない状況が考えられます。
「あれ、ウィッグ??」と言われるのではないかという、不安も防げます。
安すぎる場合(1万円以下など)、やはり、品質(髪の繊維や土台の縫製・品質)に問題がある場合もあり、手に取ってみて、試着してのご購入をお勧めします。
まずはお試し、という考えも、少し心配です。
治療が始まると、数日・数週間は体調不良の日も出てくるため
買いなおす、という状況は考えにくいです。
できる限り満足感と安心感のあるウィッグの準備となるよう、
私達、がんサポート美容師が、プロとしてサポートいたします。
これだけではなく、
皮膚・爪・洗髪・洗顔・メイク・スキンケア・乳房の状態・乳房サポートの下着の準備・治療後のヘアとスキンのサポート・等々、支援させて頂けることは多岐にわたります。
これは、なかなか医療従事者の方々に知って頂く機会が持てないでおり
もどかしい思いをしていますが、まずは、目の前の患者様に
しっかりとお伝えし、地道にサポートさせて頂いている日々です。
山形県では、全市町村で
ウィッグ購入に対して助成金が準備されています。
山形市は、それプラス、ソロプチミスト会のご厚意で上乗せの支援金があります。
医療用ウイッグ及び乳房補整具の購入費用を助成します | 山形県 (pref.yamagata.jp)
患者様が、治療に専念でき、
外出や仕事復帰などに、不安なく導入できるよう
美容の分野では何の妨げもないように
私達が、サポートしたいという思いで
日夜学んでいます。
必要な際は、お気がねなくご相談ください。
薬剤性脱毛サポート美容師 | BA山形 – 山形県美容業生活衛生同業組合 (ba-yamagata.or.jp)
脱毛・育毛ケアについて | 山形県山形市の美容室ヘアウィズウォーター(023-633-0532) (hairwith.com)
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